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流動性の罠(りゅうどうせいのわな)とは

流動性の罠(りゅうどうせいのわな)とは、超低金利で金融政策が無効になる現象のことだ。

 

通常、景気が悪くなると、景気刺激のために中央銀行は金利を引き下げようとする。

 

具体的には、市中銀行などから国債を高い値段で買うことで債権利回りを下げ、市中金利を下げる。

 

金利が下がると、儲かるビジネスも増えてくるため、お金を借りて商売を拡げようという人も増える。

 

5,000万円くらい借りて、アパートでも経営しようかという人も増えるかも知れない。

 

ところが景気刺激のために、ドンドン金融緩和で国債を買い入れていくと、金利はドンドン下がっていく。

 

そうしてもし債権利回りが「ほぼゼロ」の超低金利になったとしたらどうなるか。

 

そうなると、人々は債券を買う理由がなくなる。

 

たとえば2年後に100万円になってくる債券を、今99万9,900円で買う人がいるだろうか?

 

そのため、金利が下がってゼロに近付くと、債券は売られて現金(貨幣)に替える動きが生まれる。



通常は債券が売られると債券価格が下落して金利も上がるのだけれど、中央銀行が金融緩和を続けておれば、金利は下がったままになる。

 

となると、債券が売られて現金化され、そのまま退蔵されてしまう。

 

国債などの債券を買おうにも、持っていたら暴落するリスクがある。

 

それなら現金や預金の方がいいやと言うことで、貨幣のまま保存される。

 

つまり超低金利状態では、金融緩和して市中に資金供給しても、ただ預金が増えるだけになってしまう。

 

これでは景気刺激にならないから、金融政策としては失敗だ。

 

これが「流動性の罠」と呼ばれる現象だ。

 

因みにこの「流動性」とは、「他の資産と交換しやすい」という意味で、簡単に言うと「お金に換えやすい」ってことだ。

 

超低金利になると、債券がお金に換えやすくなるため、ほとんど全部、お金に換えられちゃうんだね。

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