100円台前半の銘柄の値動き KeyHolder(旧アドアーズ)
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100円台前半の株価の値動き、その2。
株価が100円台前半に低迷している銘柄というのは、たいていの場合、ヨコヨコか右肩下がりになっていることが多い。
これはその企業が赤字と黒字を行ったり来たりしており、配当も出ないような銘柄の場合だ。
何か新しいビジネスを始めるというIRが出た時だけ株価は上がるが、結局業績が良くならず、伸びそうにないので、また右肩下がりになったりする。
さらに日経平均が大幅下落したりすると、なぜか連れ安する。
通常、こういう超低位株の場合、日経平均とはほとんど連動しないのだが、大幅下落の時だけ、なぜか売られてしまう。
ただ、100円台前半の銘柄でも、人気があれば、きれいなトレンドを作る場合もある。
例えば、ゲームセンター経営のアドアーズが社名変更したKeyHolder(キーホルダー)という企業。
ゲームセンターの収益自体はほとんど伸びず、右肩下がりなのだが、新しい挑戦を続けているため、トレンドが出来て、ボックスになっている。
100円台前半の銘柄の値動き 日足チャート(4712 KeyHolder)
ゲームセンター「アドアーズ」の運営。 不動産事業や番組制作やライブに進出。
このキーホルダーは、「アドアーズ」というゲームセンターの運営企業で、アミューズメント施設運営が本業だった。
関東の大きな駅前に、アドアーズというゲームセンターを展開していて、渋谷や私が住んでいる最寄り駅の駅前にも、かつてはアドアーズがあった。
メダルゲームにも力を入れており、カジノ関連法案に連れ高して、株価を大きく上げることもよくあった。
グリーと共同で、渋谷にVRゲームスペースの運営を始めたりもしている。
駅前にゲームセンターを展開していることもあって、不動産ビジネスや、介護ビジネスにも参入。
ただ介護ビジネスは、参入したモノの結局、すぐ撤退したらしい。
ゲームセンタービジネスも今のご時世では伸びず、右肩下がりになっており、減益。
訪日外国人相手の両替ビジネスを始めたり、テレビ制作会社を買収して、ライブビジネスに活路を求めている。
つまり右肩下がりのゲームセンタービジネスに替わる新しい収益の柱を模索中で、新しいビジネスを始めると伝わると株価は上がり、決算が出る頃にはまた株価が下がるという繰り返しになっている。
最近も、秋元康さんの関連会社と協業を始め、AKBグループや乃木坂・欅坂のメンバーが個人配信に使っている仮想ライブ空間「SHOWROOM」の広告プロモーションビジネスも始めて、株価が急騰した。
100円台前半の銘柄の値動き 10年チャート(4712 KeyHolder)
10年チャートを見ても、100円前後を行ったり来たりしているね。
投資余力がたくさんある人は、100円くらいのところで拾って、噴き上がったら売って稼ぐというパターンだろうな。