低位株の色々
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低位株(ていいかぶ)とは、株価が500円以下の銘柄のことだ。
株価というのは、銘柄によっては1円から数万円まで幅があって、高い方を「値がさ株」(ねがさかぶ)、低い方を「低位株と呼ぶ」
値がさ株の多くは「国際優良株」で、、ソニー、京セラ、キャノンといった銘柄になる。
またソフトバンク・ホールディングスやNTT、東京ディズニーランドを運営するオリエンタルランド、ファナックなどといった銘柄も値がさ株になる。
ソフトバンクやファナックなどは、毎日のようにストックボイス(東証中継)で取り上げられるが、あれは株価が高い値がさ株なので、日経平均への寄与度(影響力)が大きいからなんだね。
それに比べれば、500円以下の銘柄は、確かに低位株ではある。
ただ一口に低位株と言っても、性格は様々だ。
株というのは、業種や銘柄によって、付いているトレーダーが違うから、色んなタイプがあるのは当然だ。
しかし低位株には、低位株だけが持つ独特な値動きがある。
特に200円以下の超低位株、さらには100円以下の「ボロ株」と呼ばれる超々低位株ともなると、普通一般の株トレードの雰囲気とはまるで違う。
低位株投資は、価格帯によって、難易度がかなり変わる。
100円前後の超低位株と、1,000円前後の中位株とでは、どちらが儲けやすいか?と問われたら、これはもう即答で1,000円前後の中位株と答えるだろう。
というのも、1,000円の方が値動きの変化が捉えやすいし、利確ポイントが分かりやすいからだ。
売買高があまり多くない銘柄でも、5分足チャートはそれなりにキレイな形になっているし、板情報もちょうど良くばらけているため、大口がどの辺に注文を出しているか、分かりやすい。
エントリーもしやすいし、利確や損切りもしやすい。
一方、100円くらいの超低位株だと、5分足チャートはあまりキレイな形になっておらず、値動きが読みにくい。
それでも大きな売り買いで5円くらい、あっと言う間に動いたりするから、判断が難しい。
さらに判断が遅れれば、大きな損になることもよくあるパターンだ。
1,000円前後の中位株であれば、株価が5円動いても0.5%の変動だが、100円の株なら5円動いたら5%も動いてしまうため、油断大敵だ。
活況銘柄なら、超低位株でも10円くらいは楽に動くから、損益が目まぐるしく動く。
こうなると、どのあたりが底で、どのあたりが天井なのか、ほとんど読めない。
株というのは、利確してなんぼだから、利確タイミングが分からない状態では、常勝は難しい。
さらに利確チャンスを逃して株価が下がってしまうと、悔しいし腹も立つ。
そうなると次は興奮した状態でエントリーしてしまって、失敗しがちだ。
要するに、超低位株・ボロ株の売買は、相当難しいジャンルの取引だって事だね。
私の場合、ボロ株に手を出したときは、だいたい負けで終わることが多くて、なるべく手を出さないようにしている。
でもなぜか金曜日になるとボロ株しか動いていなかったりして、手を出してしまうんだけど。