300円台の銘柄の利確ポイント
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低位株トレードの実際。
一般には、低位株というと、500円未満の銘柄を指す。
ただし同じ500円未満の株と言っても、300円前後の株と、100円前後の株では、難易度がかなり違う。
300円くらいから500円までの株であれば、上がり初めを掴めば利益は上げやすい。
上がり初めを掴めば、次は下がり始めるポイントをずっと見ておれば良い。
デイトレなら歩み値を確認して、大口のトレーダーがどういう風に株を買っているか、それを調べておけば、まだ騰がるのか、それともそろそろ天井なのかが分かる。
株価というのは、結局のところ、売買の需給によって決まる。
つまり買いたい人が多ければ株価は上がるし、売りたい人が増えれば株価は下がり始める。
この需給バランスを担うのが、大口の投資家達であり、彼らがどのタイミングで買っているかを調べれば、株価の行方はある程度読める。
大口の投資家が、ドカドカと万株単位で投げ売りをし始めたら、そろそろ天井ってことになる。
だからそこで利確するなり、カラ売りでヘッジするなりすれば、利益を取るのは比較的易しい。
特に300円とか400円と言った「大台」付近の銘柄であれば、大台より下で買って、大台より上ならどこで利確しても良い。
たとえば280円くらいで買って、300円より上で売れば利益は出るわけで、300円を突破できないようであれば、諦めて手仕舞えば良い。
株価が300円から500円くらいのゾーンにある銘柄は、ボックス圏で動いている銘柄も多い。
材料が出たら500円方向に向かうし、材料を織り込んだら、また300円方向に下がるという感じだ。
もちろん材料によっては、ステージを数百円上に上げたり、逆に下がったりもするのだが。
400円を挟んでボックスの動きをする銘柄の例(4814 ネクストウェア)
この当たりのゾーンだと、30円も上がれば10%近くの利益が出るため、デイトレでもやりやすい価格帯だと言える。
時価総額が小さな銘柄だと、ちょっとした材料でもストップ高付近まで噴き上がったりもするし、押し目狙いをしてくるトレーダーも多いから、ストンと下がると言うことも少ない。
もちろん、東証一部銘柄で、時価総額が数百億円以上もあるような場合は、株価が30円も動きはしない。
しかし少資金の零細投資家が、わざわざそんなデカい銘柄を売買せずとも、時価総額100億円くらいの低位株を狙えば、割と簡単に利益を取ることもできる。
株価が20円上がるのに、100万株・3億円以上の買いが必要な銘柄より、10万株・3,000万円くらいの買いで十分な銘柄を選べば、値幅が取りやすい。
東証一部の大企業でも低位株ゾーンの株価の銘柄も多いが、無理にそんな値動きが悪い銘柄を選ぶ必要はない。
こういう銘柄は、機関投資家や大口投資家が売買するべき銘柄で、彼らが参入してこない新興株や時価総額の小さな低位株を見つければ良い。
新興企業株や中小企業の株でも、ファンが多い銘柄というのはあって、そういう銘柄は、特に材料がなくてもジワジワ上がったり、逆に下がったりして、ボックスを形成していることも多い。