ボロ株から復活!
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低位株、ボロ株の値動き。
次は100円未満の株の値動きだ。
100円未満の株の場合、たいていはヨコヨコから右肩下がりになることが多い。
これには様々な理由があるが、歴史がある企業ほど、発行株数が多いため、株価が上がりにくいと言うことがある。
ボロ株や超低位株も、以前は数百円から数千円の値段が付いていたはずだが、業績不振や増資を繰り返した結果、発行株数だけジャブジャブ増えていたりする。
そのため、好材料が出て高値を付けても、仕手がちょっとやそっとの資金で買いに入っても、株価は高値を維持できない。
高値を維持できないと、今度は塩漬けにしていたホルダーが戻り売りで大量に株を売ってくるため、好材料が出ても、結局元の株価水準まで押しさげられたりする。
たとえば下は持ち帰り寿司の「小僧寿司」だが、好材料があって株価が急騰しても、ジワジワ右肩下がりになっている。
100円前後の銘柄の値動き 日足チャート(9973 小僧寿し/小売業)
4月下旬に、飲食店チェーンを多数経営しているアスラポート・ダイニングと提携し、第三者割当増資の形で4億円の資金をアスラポートから受け取った。
株価も80円台をウロウロしていたところから、一気に150円前後まで噴き上がった。
しかしその後の株価は低迷し、100円を割るところまで下がってきている。
だいたいこういう風に動くのが、100円未満の株の悲しいところだね。
しかし、100円以下のボロ株でも、注目を集めてから右肩上がりになる銘柄もある。
たとえばアライドテレシスも、一時期、人気になった低位株だ。
100円台前半の銘柄の値動き 日足チャート(6835 アライドテレシス/電気機器)
ネットワーク機器を国際展開。 日、米、欧で開発。 製造業や医療機関、文教、自治体向けが柱
上の日足チャートは6ヶ月分なのでよく分からないとは思うが、このアライドテレシスは、2000年1月に上場で、初値は767円だった。
しかしその後、リーマンショックの2008年には29円、2016年には37円の安値を記録している。
100円台前半の銘柄の値動き 月足チャート(6835 アライドテレシス/電気機器)
※株タン アライドテレシスより。
この超ボロ株だったアライドテレシスの株価に火が付いたのは、2018年の1月。
年末にニュージーランドの連結子会社の業績アップによって配当金があり、およそ4億600万円を受領することが発表され、一気に株価が急騰した。
2017年12月期の決算は、黒転し、過去最高益になることが予想され、それが株価を支え続けた。
それから半年後も、株価は120円前後で推移している。
こういう風に、ボロ株でも海外で事業展開している銘柄の場合、海外子会社の業績によっては、一気に株価水準を訂正することも多い。
もちろん海外子会社の業績がダメになったら、元の水準まで戻ってしまうのだが。