デイトレには、特にルールは無い
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デイトレは、好きな日に、好きな時間帯にやれば良い。
デイトレの入門書を読むと、寄りつきの9時から10時までの時間帯が「稼ぎ時」みたいな事が書いてあるが、実際なかなか難しい。
というのも朝の9時から10時頃というのは、幾千ものトレーダー達が大金を動かす時間帯で、値動きも激しい。
巨大ファンドが数十億円単位の資金を動かして売買しているところに入っても、翻弄されるだけだ。
こういう波が荒い時間帯に個人投資家が参加すると、カモになるだけで、個人投資家は、そういう海千山千の強者どもが集うところで勝負してはいけない。
ではなぜデイトレ本で荒波の時間帯を推奨しているのか?
それは恐らく、デイトレの本を書くような人というのは、反射神経が良く、さらに資金量も豊富だからだろう。
資金量がでかいと、売買代金が大きな銘柄とか、売買が盛んな時間帯でないと、相場を壊してしまう。
寄りつき後30分間で売買代金が1億円もない銘柄で、1,000万円の売買なんてできないから、彼らは一番売買が盛んで値動きが激しい時間帯で勝負するしかないのだ。
彼らは、単なる個人投資家ではなく、大口のトレーダーであり、中小のファンドの売買のクセなども熟知している。
だからこそ、こういう危険な時間帯で売買ができるのであって、デイトレ初心者がこの時間帯に売買するのは、飛んで火に入る夏の虫の様なモノだ。
デイトレ初心者は、朝の値動きの激しい時間帯に勝負すべきではない。
デイトレ入門書を書いているようなデイトレーダー達は、言わばデイトレの達人達で、初心者の参考にはならない。
彼らが朝の値動きの激しい時間帯で利益を上げられるのは、幾千もの知識と経験の為せる業であって、デイトレ初心者には到底無理なのだ。
デイトレ初心者や、零細個人トレーダーは、別に彼らに付き合う必要はない。
10時前くらいから始めて、5分足チャートを見て、大口が買い上がっているのを確認してから、押し目を狙えば10円や20円くらいの値幅は十分狙える。
デイトレの有利な点は、5分足チャートや板情報を見ながら判断できる点だ。
なので、買い注文が多くて、所々で大きな買いが入るような銘柄を探してエントリーすれば、少なくとも大負けはしない。
デイトレで押し目が狙えるチャートの例
たとえば上のような5分足チャートの場合、長い陽線が出た後に大きな陰線が出ている。
こういうチャートというのは、大口が売り板をバリバリ買い上がったあと、新たな売りが出て株価が下がっているパターンだ。
大口が急激に買い上がったので、その分の買い板がスカスカになって、ストンと株価が下がってしまう。
そこで大口はしばらく買うのを休んで、売り板が出そろったところで、また買い上がっていくのだ。
こういう動きの銘柄の場合、売りの勢いがなくなってきたところが狙い目になる。
くれぐれも大陽線が出たところで買わないように。