デイトレと低位株
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デイトレとは、ザラ場中に株取引を終わらせてしまう方法だ。
株を買ったその日のうちに、株を売って決済してしまう。
買い玉はその日のうちに売り埋め、カラ売り(売り玉)だと、その日のうちに買い埋めしてしまう。
翌日に持ち越すのは、ホントに握っていたい銘柄だけで、原則としてポジションを翌日に持ち越さない。
そのため、市場の暴落にはあまり影響を受けない。
日経平均が500円とか1,000円とか大暴落していても、保有株やポジションが少ないので、被害を最小限に抑えることができるのだ。
また疲れている時や、株売買をしたくないときは、全く何もしなくても良い。
保有株や建玉がなければ、基本的には何も心配する必要が無いので、ノンビリテレビを見てたり、ザラ場中に出かけていっても構わない。
こういうところは、不思議なことだが、長期投資と似てるね。
長期投資の場合は、株価が2倍3倍になるのを狙っているので、10%暴落しようが20%暴落しようが気にしない。
株価が暴落したら、カラ売りして売りヘッジをするか、暴落しきったところでナンピン買いするのが長期投資のやり方だ。
だから、株価の暴落は逆に「株数を増やすチャンス」だと考える長期投資家も多いはずだ。
相場師朗さんの「うねり取り」と呼ばれる、買い玉と売り玉の両建てをしながら利益を取るやり方でも、暴落はチャンスだね。
低位株でデイトレするのは、難しい。
というのも株価が低ければ低いほど、難易度が上がるからだ。
たとえば100円の株価だと、2円動いただけで2%も動いてしまう。
200円の株価でも、4円動けば2%だ。
株価が2%下がったら、ロスカットを指示する投資指南も多いから、あっと言う間にロスカット価格になってしまう。
ところが100円くらいの銘柄では、上下10円くらい動くことも珍しくない。
そうなると、2~3円下がったところでロスカットばかりしていたら、あっと言う間に資金が減って損切り貧乏になりかねない。
だから余程の好材料でも無い限り、100円以下の株価はデイトレするのが難しい。
こういう超低位株やボロ株は、少なくとも3日以上保有するつもりで、ナンピンする資金も確保した上で参戦しなければ、勝ち目はまずない。
株価が100円から150円くらいのゾーンにある銘柄も、同様に難しい。
さらに150円から200円くらいのゾーンにある銘柄も、やっぱり難しい。
こういう低位株だと、たくさん株数が買えてしまうので、上がるとかなり儲かるけれど、下がると大損になってしまう。
ところがどういうわけだか、230円くらいから始まって上昇しはじめると、急にトレンドが読みやすくなってくる。
同じ銘柄でも、190円くらいのところで売買されていたときは、2円動くのも大変だったのに、240円くらいになると5円くらい平気で動き始めたりする。
5円幅のボックス圏で上がったりしていたのが、230円前後になると、10円幅のボックス圏になったりもする。
この辺りはかなり不思議な現象だけれど、こうなるとデイトレにも向くようになってくる。